第17回 住まい防音の巻

「ご近所トラブル」で一番多いのが“音”の問題。
今回は、お部屋探しの時の防音チェックポイントを調べてきました。

問題になるのは『音』と『振動』で
具体的には、「話し声」「ドアの開け閉め」「歩く音」
「テレビの音」「ステレオの音」「喧嘩の声」などです。
常識的な範囲なら生活音ですが、程度や頻度によっては
「生活音以上」として問題になります。

まずは、建物の構造別特徴を見てみましょう。

▼木造

 振動が伝わりやすいので、ドシドシ歩く音などが響きやすい。

▼S造(鉄骨)

 アパートなどに多いのが、この構造。
 振動については木造とほとんど変わりませんが
 音の響きやすさは、壁の間のALC(発泡性の軽量コンクリート)の
 有無がポイントです。
 ちなみに、重量鉄骨というのは、柱が太い鉄骨なだけで鉄骨と変わりありません。

▼RC造(鉄筋コンクリート)・SRC造(鉄筋鉄骨コンクリート)

 柱・梁・床・壁が鉄筋コンクリートでできているもので
 ドアの開け閉め、歩く程度の振動はほぼ問題ありません。
 また、壁もコンクリートなので、多少の音で悩まされることは無いでしょう。

実は構造も重要ですが、間取りもポイントです。

 少し考えて作られている物件は、なるべく居室同士が直接面さない構造になっています。
 反転間取りの場合も、収納スペースに入る布団や衣類が緩衝地帯となって
 防音効果が期待できる物件を選ぶことをオススメします。
 お隣さんがどんな人なのか、家族構成、生活サイクルなども
 入居前にチェックしておいたほうがよいでしょう。

周辺環境も重要。

幹線道路沿い、線路沿いでないか。
また、消防署や救急病院などとの距離もチェックです。